How to Borland C
WIndows上でCを利用する場合、マイクロソフトのVisualStudioからVisualC++を使うのが一般的だ。しかし、VisualC++はオブジェクト指向で初心者には荷が重く、またWindowプログラミングもわかりにくい。大規模なプログラムを作ることが目的でなければ簡単にCのプログラムが作れるシステムがあると始めてCに取り組むには分かりやすい。
そこでフリーのCコンパイラである、Borland Cを利用してCプログラミングを行う方法を解説する。
1,こちらのzipファイルを解凍し、“borland”というフォルダをC:ドライブの直下にコピーする。
2,”borland”の中のautoexecをダブルクリックして実行すると、コンパイラへの実行パスが設定され、名前”bcc“を打ち込むだけで実行されるようになる。
(このファイルをC:の直下にコピーしておくと、起動時に自動実行され、毎回パスを設定する必要がなくなる。)
3,プログラムの作成はbcpadという、統合ソフトで実施できる。/borland/bcpad231[1]/の中のbcpadをダブルクリックして実行する。
4,設定ファイルが自動生成されるので、承認する。コンパイラのパスを指定する場合は、参照ボタンを押して、c: /borland/bcc55/Bin を指定する。標準のデータ保存フォルダは同様に、参照ボタンを押して、c: /borland/code を指定する。
5,ファイル メニューからファイルを開くを選択すると、codeフォルダの中身が表示されるので、編修したいcのプログラムファイルを開く。
(新規に作るときは新規作成を選び、プログラムをcodeフォルダに保存する。)
6,編修してプログラムができたら、上のツールバーのフロッピーボタンを押すとセーブされ、次に青の右矢印ボタンを押すとコンパイル・実行され、別のDOS窓でプログラムが実行される。
7,DOS窓は自動では閉じないので、自分で消す。 以上でプログラムの作成からコンパイルまでが可能になる。 初めにシステムが動くかどうか、試しにhello.cプログラムをコンパイルしてみると良い。
BCPadの詳細は http://hp.vector.co.jp/authors/VA017148/ を見れば大体分かる。
以下はその他の参考書。
(1)小林健一郎,ブルーバックス「これならわかるC++」,講談社,ISBN:978-4-06-257331-3
(2) 安居院 猛,佐野 元昭,関根 詮明,「WindowsですぐにできるC言語グラフィックス」,昭晃堂,ISBN: 978-4-7856-3171-0