研究内容

私たちの研究室では有機化学の手法を用い、自然の新しい原理や法則を明らかにすることによって科学の発展に寄与することを最終目標としています。具体的には、以下の2つの方針で研究を進めています。

  1. 新しい構造をもつ有機化合物や高分子化合物を合成し、その構造と機能・性質の関係を調べ、新規機能性化合物を見い出す。
  2. 新しい触媒や機構に基づく有機化学反応や重合反応を提案し、新規で効率的な合成方法を開発する。

新規性や独創性の高い研究を行い、一般性の高い成果を得ることが目標です。研究テーマは毎年少しずつ変化していきますが、以下にいくつかの例を挙げます。

研究例1:らせん高分子や大環状化合物の合成

らせん高分子や大環状化合物の合成 らせん高分子は分子認識や触媒、光学材料などに用いられるため注目を集めています。そこで私たちは新たな分子構造を持つらせん高分子として、パラフェニレンとメタフェニレンを交互につないだ高分子を合成し、水素結合を利用してその高次構造をらせん型に制御することを目指しています。この手法を利用して、重合反応中の分子構造を制御することによって、大環状化合物の選択的な合成も検討しています。

研究例2:ラダー型高分子の合成

ラダー型高分子の合成 通常の高分子はモノマーユニット間を一本の結合でつないでいます。一方、モノマーユニット間を二本の結合でつないだものはラダー型(はしご型)高分子とよばれます。ラダー型は通常の高分子に比べてコンフォメーション変化が少なく剛直な構造を持つため、新たな物性や機能の発現が期待できます。私たちはモノマー間に2つの結合を構築する反応を新たに開発し、その反応を利用したラダー型高分子の合成を研究しています。また、既存のポリマーをラダー型に変換することによって、新たな機能を発現させることも検討しています。

 

 

 

上記以外にもいくつかの研究テーマを進めています。研究成果が出始めましたらこのページで紹介いたします。

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